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『京大少年』面白いっす

「京大少年」を探している時のあるある:「ミシュラン ガイドが 紛らわしい」 新刊発売日に書店で探したことってあんまりなかったんだけど、発売日の朝から店頭に並んでるわけではないんですね。ものにもよりそうだけど。昨日手に入れた人はあまりいなかった…

綾辻新作と『告白』映画化

ご想像の通り全然本が読めていない今日この頃です。 もうすぐ各種年間ベストが発表ですなあ。 ところで綾辻行人新刊『Another』がちょっと気になっています。 あらすじがホラーっぽいけど、本格ミステリ色が強いとか? でも、ホラーすぎるなら読めない。だっ…

『京大少年』続報

AGE AGEエントリにも書いたとおり「続編」らしいですね。 あちこち検索とかされてる方はおそらく見つけてると思うんですけど、目次を紹介されている方がいますよね。(紹介やリンクは微妙そうなので、とりあえずやめときます。許可取る余裕もないし…) 以下…

『子どもに本を買ってあげる前に読む本―現代子どもの本事情』(赤木 かん子)

えー、あえて今日は、本の話を。 子どもに本を買ってあげる前に読む本―現代子どもの本事情posted with amazlet at 09.08.31赤木 かん子 ポプラ社 売り上げランキング: 112727Amazon.co.jp で詳細を見る おとなが面白いと思う本が、子どもたちには面白くなく…

『プリンセス・トヨトミ』(万城目学)

プリンセス・トヨトミposted with amazlet at 09.08.30万城目 学 文藝春秋 売り上げランキング: 5260Amazon.co.jp で詳細を見る このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となった…

「"1,000円"読書生活/ロザン・宇治原史規さん」(読売新聞2009/08/26朝刊の広告)

読書の魅力について語っております。 とりあえず出てきた本を並べてみよう。長いです。 小学校の頃 学習漫画の「ひみつシリーズ」が大好きだった 1年366日のひみつ (学研まんが新ひみつシリーズ)posted with amazlet at 09.08.30竹内 誠 大橋 よしひこ 学習…

『告白』(湊かなえ)

告白posted with amazlet at 09.08.14湊 かなえ 双葉社 売り上げランキング: 315Amazon.co.jp で詳細を見る というわけで持ってきた。結構雑だけど、書き直すの面倒なのでえーいそのまま。 若干内容に触れます。

CREA 2009/09号「読書の魔力」

女性誌CREAの今号は読書特集。 ロザン菅ちゃんが愛読書をあげてるのもあるんですが、この号ミステリファンにとっては結構充実した内容なので買いました。本当なんだ!政宗さんも言ってるんだ!信ジテ! まあそれはそれとして、菅広文さん半ページ割いてもろ…

『福家警部補の再訪』(大倉 崇裕)

福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)posted with amazlet at 09.07.18大倉 崇裕 東京創元社 売り上げランキング: 40350Amazon.co.jp で詳細を見る 『福家警部補の挨拶』に続く、福家シリーズ第二弾。もちろん倒叙形式。 「マックス号事件」 客船が舞台…

『夜は短し歩けよ乙女』(森見 登美彦)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)posted with amazlet at 09.07.10森見 登美彦 角川グループパブリッシング 売り上げランキング: 1616Amazon.co.jp で詳細を見る主人公は森見作品いつもどおりな感じの、妄想ロマンチック男子大学生。思いを寄せる女子は「黒髪…

『小説の自由』(保坂和志)を読んだり読まなかったり

そんなわけで読書が進まないのであった。『小説の自由(保坂和志)』を読んでいたのだけど、この本は少し読むたびに何か考えてしまい、いっそう進まない。 最初の方はとりあえず、小説の話というより認知心理学的な話が多い。興味の赴くまま脱線し、話がずれ…

おめでとうございます。

芥川賞、直木賞が決まったようです。*1。芥川賞は候補作全然読んでないけど、直木賞はめでたいことだと思う。ファンの方々としては、東野圭吾が取るなら過去にもっといい作品があるのにという複雑な心境もあるようですが、直木賞だからしょうがないんじゃな…

『そんなに読んで、どうするの?』記念トークショー

の、刊行記念トークショーの模様。 暴露話が豊富で相変わらずサービス満点。しかしサッカーにたとえられるとあんまりわからないのであった。J1J2はかろうじてわかるけど。 トヨザキ社長はポッドキャスティングやったら面白いのに。 ミステリ系で定期的にやっ…

『砂漠』(伊坂幸太郎)

最高に気に入った!オールタイムベスト級。 気に入ったところをあげるときりがない。とにかくいろいろ、絶妙すぎる。この「格好よさ」を語るにはあまりに言葉が足りないのだった。

文学賞メッタ斬り!

おなじみ大森&豊崎コンビの予想*1。実際の選考結果よりこっちの方が参考になるんだよなー。 ダブル受賞の線まで考えての予想はすごいなあ。あと豊崎由美の押しが相変わらずすごい。世間がどういおうと自分が思ったことを正しいとして解説を展開する自信の強…

マサトク邸新年会と『でかいプレゼン 高橋メソッドの本』

マサトクさん宅のカオス新年会に伺う。噂に聞いてはいたが本当に大勢いる。最大48人だとか。そりゃあ顔と名前が覚えられないわけですね。超久しぶりに会ったたかはしさんから『でかいプレゼン 高橋メソッドの本』にサインをもらいました。わーいわーい。 …

松尾スズキが芥川賞候補

だそうだ*1。テレビブロスのコラムしか知らないのですが、まじめな小説(?)は面白いのだろうか。 ちなみに直木賞は東野、伊坂が当然のごとく入っていますね。伊坂『死神の精度』は面白かったけど、『魔王』の方がパワーがあると思う。そして『砂漠』はもっと…

扉は閉ざされたまま(石持浅海)

学生時代の仲間が集った成城の高級ペンションで、後輩を殺害した主人公。巧妙に殺害現場を密室に仕立てたが、仲間のひとりである優佳が疑問を抱き、計画犯罪のほころびを追求し始める。 やや内容に触れます。 ガチガチの本格ミステリ具合に好感が持てるし、…

『愚者のエンドロール(米澤穂信)』

あるクラスが自主制作した文化祭に出展するためのミステリー映画。しかしその結末は、解決編を前に終わってしまっている。折木たちはこの映画の真相を探求することに。 基本的な印象は『氷菓』*1同様。ただ、人を動かして暗躍するキャラは個人的には好きなの…

ミステリ経験値*1

24項目でした。自分で思っていたより高いなあ。テレビで4点取ってるのが大きいのかも。詳細は割愛する代わりに雑感。 ゲームはYAKATAならやったんだけどなー。ポートピア懐かしい。 創元推理倶楽部例会はもはや「例会」でカウントされないのだなあ。という…

『物は言いよう』(斎藤美奈子)

自分の感情の起伏が激しくってくたくたになる本でした。 FC=フェミコードに抵触する各種発言を具体的にあげ、どのように抵触しているか及びその背景に斎藤美奈子がメスを入れる。のですが、つまりは女性としてはあまりありがたくない発言を先に読まなくては…

『文芸漫談―笑うブンガク入門』(奥泉光・いとうせいこう)

奥泉光が、作品同様まじめな話と大ボケを区別なく繰り広げる中、いとうせいこうはまじめな話も大ボケも区別なく拾いまくる。文学のあり方、少なくとも奥泉光にとっての文学が笑いながらよくわかってしまう充実した本。世界の片隅からでも世界を変えてほしい…

榛野なな恵がクリスティの『チムニーズ館の秘密』を書くらしい

YOUNG YOUが終わっちゃうわけですが榛野なな恵は次どこで書くのかなと探したら見つけました*1。ちなみにアガサ・クリスティ『チムニーズ館の秘密』↓は未読なわけですが、amazonの紹介によれば 王政復古で混乱するヘルツォスロヴァキア国。その石油利権を狙う…

『氷菓』(米澤穂信)

無駄なことはやりたくない省エネ主義の折木は姉の命令で古典部に入った。古典とあまり関係のない事件にいろいろ巻き込まれつつ、古典部が代々出していた文集の名前『氷菓』にまつわる33年前の過去の事件に迫る。 現在一般向けミステリで注目されている米澤…

『ベルカ、吠えないのか?(古川 日出男)』

軍用犬の子孫達の視点を通じて描かれる戦後の歴史。そして1990年代のシベリアで、地球儀にイヌの頭骨を入れた老人が動き始める。 『アラビアの夜の種族』を思わせる、壮大な世界観を描きつつもするすると読ませる語り口。最初に登場する四頭の軍用犬からどん…

『神様ゲーム(麻耶雄嵩)』

うーん。麻耶作品は初期の3冊ぐらい読んで、、あまり得意ではなく(面白さが理解できず)興味を失ったのを思い出す結果となりました。 まあ出尽くした話かもしれませんが、ミステリーランドが児童もターゲットなのを考えると、これは出すときもう少し考える…

『月館の殺人(上)(佐々木倫子・綾辻行人)』

生まれて一度も鉄道に乗ったことがない沖縄の女子高生・空海。会った事がない祖父に会いに行くため、特別急行〈幻夜〉に乗ったら周りはテツばかり。 個人的に、綾辻作品のミステリ的凝り方は好きだけど、描写が苦手なことが多い(特に猟奇的なやつ)ので、と…

『館島(東川篤哉)』

天才建築家・十文字一臣は自ら建てた館の螺旋階段で死んでいた。死因は転落死ではなく墜落死だという。半年後、再び事件関係者が集められたその日、新たな連続殺人が。 たまたま遠い親戚だった刑事、そしてやはりたまたま親戚だった女探偵が事件に挑むのだが…

『モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活(奥泉光)』

分厚くて字がびっしりだけど読み口が軽くて気づけばどっぷり読んでしまう幻想伝奇トラベルミステリエンターテインメント(適当だ)。『鳥類学者のファンタジア』が好きだった人ならきっと気に入ると思う。流麗な描写の中に何事もなかったかのように埋まって…

『死神の精度(伊坂幸太郎)』

意外にもなかなか気に入りました。 「死神の精度」表題作にしては小粒な仕上がりで、ちょっと安易な感じ。ただ逆に、これ以降の話が切れ味よくなっているのはここで失敗したからかもしれない(失礼ですいません)。 「恋愛で死神」構造がすごく凝っているわ…