おめでとうございます。

 芥川賞直木賞が決まったようです。*1芥川賞は候補作全然読んでないけど、直木賞はめでたいことだと思う。ファンの方々としては、東野圭吾が取るなら過去にもっといい作品があるのにという複雑な心境もあるようですが、直木賞からしょうがないんじゃないかなあ。
 直木賞に今権威があるのかは知りませんが、少なくとも、未来から過去の文化史を振り返るときのリファレンスとして使われがちではあるので、東野圭吾を後世の人が読める点でよいことだと思います。
テレビでは「白夜行」やってるし、書店は大・東野圭吾祭りでしょうか。
 「容疑者Xの献身」は面白かったんだけど、話題になっているのと全然違うところでひっかかっちゃったんだよなあ。と、感想アップしてないんだった。

 「容疑者X〜」と言えば、本格ミステリ方面でひともんちゃく起こっている*2中での、巽昌章氏のコメント*3の、「容疑者X〜」が「本格」であるという解説があまりに丁寧ですごい。ひともんちゃくに関しては特に言うようなことはありませんが*4、ここまで詳細に伏線まで拾った解説は、「容疑者X〜」を再読する楽しみを深くするのではと思う。労作です。1ヶ月間で消えるらしいので、興味のあるひとはご注意を。

 ここを読んでくださっている中には、読書は好きで、「容疑者X〜」は押さえていそうだけど、特に本格ミステリにはこだわりがないという方もいるので、一応お知らせしてみました。

 メッタ斬り予想は大枠あたり、特に豊崎さんがかなり当てているので、穏やかそうですね。ちょっとつまらないな(笑)。