Book
いつもの保坂和志の小説のとおり、特に事件らしい事件は起こらない、というより描いている中心は「私」が考えていることであり、その契機となるエピソードが説明されるために「私」の日常が語られる。のだが、さすがにこれは長い。 一般的に物語には緩急があ…
この本、厚さのわりに本編のページ数は意外とないのね。驚かせたところでしゅっと終わる、ちょうどよい長さのミステリです。 語り口はサスペンスですが、なるほど本格ミステリマスターズだ。以下、一応ぼかして書くけど内容に触れます。ちなみにこの作品は、…
文学、雑誌、テレビなどについて斎藤美奈子が斬りまくった雑誌掲載の文章を集めた、とはいえ掲載時は1996年頃、一冊にまとめたのも1999年ともはや前世紀の話。なので若干古臭くなっている話も多いんだけど、それはそれと割り切れば十分楽しめる。 女性誌レビ…
道路標識に描かれた男を主人公にした「帽子の男」に始まり、さまざまな表現の実験が繰り広げられている短編集&掌編集。 ただ、表現がいろいろなようで、実は類似した話が多いのが興味深い。現実と幻想の境、あるいは生と死の境を描いた作品が目立つ。小説と…
本格だけど、それほど驚きの場面がない(冒頭でヒントを出しすぎでしょう)。のだけど、ところどころ場面が印象に残る。これは映像化もよさそう。 ちなみにタイトルの「チェスボード」は警察署の床のタイルがいちまつである以外に関係がないような気がするの…
斎藤美奈子の本にはやはり期待をしすぎてしまうのか。正直、切れ味いまひとつ。 とはいえ、全然読んだことがない雑誌について知るのはなかなか面白いのでした。 メンズクラブとメンズノンノの違いなんて一生知らなかっただろう。 自分がある程度知っている雑…
shakaさんが、ヘキサゴンでは音声が正解を判定したほうが、と話しているが、それは回答が映像で見られないと難しいのです。漢字間違えてても音があってればOKならともかく。 …ハンディカムカメラマンがいたらできるかもしれませんが、それだけのために使うの…
MYSREC 2005 in TOKYO*1に参加してきました。面白かった。人数は当初の想定より少なめだったみたいだけど、あんまり大勢だと緊張するので(少なくても緊張しましたが)ちょうどよかったです。 ミステリヘキサゴンは自分の知識のなさ具合に驚く。ちょっと不得…
興味がありそうな人はもうみんな知ってそうですが、MYSRECはまだ参加者受付中らしいです。
久しぶりに本の感想があがったかと思ったらタレントのエッセイかよ!て感じですが。 この本は、女性誌BAILAに連載していたエッセイを集めたもので、連載中ちょくちょく読んでいたのでした。しかしタレントの(少なくとも女性誌で連載されるような)エッセイ…
で、二次会で久しぶりに会った友達が、そういえば着物好きな人だったのです。最近は着てるの?なんて話を振ったら、『七緒』*1って着物の雑誌に携わっているらしい。念願だっただけあってすごく嬉しそうに話すのが印象的でした。今vol.2まで出てるのね。もう…
裏にはいるが奥にはあまりいない冴西です。 前日よりまとめて書きました。個人名のリンクは割愛させていただきます。知りたい人はMYSCON6公式サイトで探してくださいませ。4/1: 明日MYSCONなのに、大喜利マジ問題(回答者に本番まで知らせない問題)がFIXし…
「老人たちの生活と推理」シリーズ第三作。相変わらず元気なおばあちゃんたち。ということで全体的な印象は第二作とほとんど同じ、かつ心地よい。愛すべきワンパターン。 事件の方は無差別殺人?ちょっと毛色が違う。謎解きは少しあっけなく、もう少し犯人に…
「老人たちの生活と推理」シリーズ第二作。相変わらず元気なおばあちゃんたち。彼らがあちこち忍び込んだり訪ねまわったり調査する様は、運動神経抜群の探偵が敵に銃を突きつけられるよりずっとハラハラする。カムデン自慢のシェフが作る料理がまたも美味し…
がe-novelsで発売中です*1。読者としておすすめ作品について書かせていただきました。大倉さんしばらく見ないうちに大分印象変わりましたねー。 *1:http://www.so-net.ne.jp/e-novels/index.htm
せっぱつまって自殺しようとしていた伊達秀吉は、家に帰りたくない子供にまとわりつかれたことから誘拐を思いつく。上手く言いくるめたところ非常に協力的な人質で大助かり。しかし、単に金持ちの息子を誘拐したつもりだったのが実はヤクザの息子。一方ヤク…
いきなり変な比較かもしれないが、この年の本格ミステリとして話題に上ったもう一冊の『暗黒館の殺人』に比べたら、文章は格段に良い。というより個人的には暗黒館の冗長さは「問題外」だったので(とりあえず文章についての話)。ちゃんと読めるってすばら…
今回はあんまり興味ないなあ。直木賞は角田光代ってのは同意。作品自体は全然知らないけど「ネームバリュー的にそろそろ」なので。とりあえず、伊坂幸太郎が『グラスホッパー』で取るのはもったいなさ過ぎると思う。とりあえず12日深夜の選考会は読もうっと。
フカボリック研究所(仮称)*1なるものが出来てるんですね。 ReviewWiki*2と合わせるとかなりいろんなことがわかるに違いありません。 おまけトリビア:深堀骨は「テレバイダー」と「すいか(日テレドラマ)」をこよなく愛しているらしい。 *1:http://book.g.h…
描写が面白く、すさまじい波乱万丈ぶりなのにどこか主人公がのほほんとしているので、どうもじっくりと読んでしまい、ただでさえ分厚いのもあってとても時間がかかった。でもいつか時間があったらもう一度読みたいと思う。 解説が山下洋輔だし、主人公がジャ…
死が最後にやってくる@amazon クリスティー文庫初めて買いました。古い版を持っていたり、手元にないけど読んだことがあったりで、収集するつもりはそんなになかったんだけど、確かに読みやすいかも。 エジプトを舞台にした話で、とてもとてもクリスティーら…
ABCが倒産したニュースを読んでいてPBCがいつのまにかリブロになっているのを知る*1。そういえば渋谷のパルコで「?」と思った気が…。 ABCは買い物をしたことは実はあんまりないのだけど、買うと高い本をたくさん眺めることができて好きな場所でした。デザイ…
ミステリ者は壮絶にがっかりな結果かも。*1誰か、ちゃんと読める人が審査員をやる賞を作ってください。 *1:http://www.excite.co.jp/book/news/story/?channel=0002&code=00021089888904
メッタ斬り!両氏の予想が出てますね*1。伊坂幸太郎しか読んでないけど、今回は取らないんだろうなあ。だってこの賞って、傑作を書いた人が次に本を出すともらえるやつでしょう?130回のツモ爺京極評*2を見ても明らかなように。というのはおいといても、伊坂…
「ひびのあれこれ」というサブタイトル(あるいはふりがな?)からは、著者の日常生活におけるエピソードや思ったことが書いてあるのかと思ったけれど少し違った。生活というより、著者が日々読む本や雑誌や新聞、あとたまにテレビでの誰かの言動について思…
7/4から始まった、アニメ版ポワロとマープル*1。 ポワロの声を里見浩太朗がやるらしいことを知り『ピーター・ユスチノフじゃなくてデビッド・スーシェを参考にしてほしい』と思った*2のだが、里見浩太朗がやればデビッド・スーシェの威厳と朗らかさと無邪気…
噂の『新書マップ〜テーマで探す新書ガイド』*1面白い!精度はどのぐらい妥当なのかよくわからないけど。この汎用連想検索エンジン『GETA』*2を使って他のマップも出来たら面白いなあ。 *1:http://shinshomap.info/ *2:http://geta.ex.nii.ac.jp/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040628-00000031-nks-ent ってタイトルはあざとすぎる!っていうかひっかかりましたよ。 京極は見てみないとなんとも言えないけど、脇役が手堅いな!永瀬が関口て!面白そう!阿部の榎木津は原作イメージとビジュアル的…
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00000020-spn-ent 読んでないし、これから読む気もあまりないのですが、一層げんなりしてきたり。
亡くなったこと自体を知らなかったので、自殺報道にダブルの衝撃。残念です。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00000031-nks-ent