『NHKアニメ劇場 アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル』

 7/4から始まった、アニメ版ポワロとマープル*1
 ポワロの声を里見浩太朗がやるらしいことを知り『ピーター・ユスチノフじゃなくてデビッド・スーシェを参考にしてほしい』と思った*2のだが、里見浩太朗がやればデビッド・スーシェの威厳と朗らかさと無邪気さを併せ持ったポワロと違うのは今考えれば当たり前だった。しかし、中途半端に思いが通じてしまい、結果、「可愛らしい絵(キャラクターデザイン)に時代劇みたいな声」のポワロが!目がキラキラしているのに渋ーい黄門様の声?笑うべきか悲しむべきか…。
 ところでこうしてアニメで観てみると、なんか名探偵コナンがハウス名作劇場枠になったみたいな感じですね。本格推理ミステリの短編を子供が観られるようにアニメ化するとたいていこういう感じになるのかもしれないけど。
 ポワロとマープルの話をつなぐ少女の存在は、作品を微笑ましい雰囲気にして子供がとっつきやすくしたり、あと複雑に絡み合う話の際にヒントを出したりする役割だったりするんでしょうね。工夫として面白いと思うんだけど、キャラ的に、そして絵が苦手かも。どっちかというと小説の方を読みたくなりました。ハヤカワのクリスティー文庫って短編集はまだ出てないのだろうか。