全日本フィギュア2009


気がついたら何も書いていなかったらしい。中野選手が五輪出場を逃したことがあまりに大きすぎて、何書いたらいいかわかんなくなったんだった。
これを書いているのは2010/2なんだけど、さすがにどこに書いたかわからなくなりそうなので、12月中に補正しておく。


トリノ五輪の選考では、あとから振り返ると、安藤より中野が出たほうがよかったのでは、と言われるほどの僅差で競り負けた。
その悔しさは練習の糧になってきた一方、中野選手にとって最後の五輪出場チャンスである全日本選手権において、強大なプレッシャーだったと思う。
ファンの贔屓目で見ても、中野・鈴木は全日本時点で、本当に互角の実力。
GPシリーズのポイントからしても本当に僅差だった。


そういう中、中野選手は全日本で実力を出し切ってくれたと思う。
ミスを最小限に抑え、2つの渾身のプログラムを魅せてくれた。
五輪選考の行方が気になって仕方ない中、中野友加里の演技に引き込まれた。
本当にありがとう。


結果は、本当にわずかな差で鈴木に次ぐ3位。
全日本からしか見ていない人は、この得点差を見て「そんな僅差だけで決まるなんて」と思っただろうけれど、たとえば逆に中野が数点上回っていても、鈴木のGPF出場の成果分アドバンテージがあった(代表選手選考の条件のひとつだったのです)ので、選考では鈴木が選ばれた可能性も高かった。
だから、鈴木選手の五輪出場は納得しています。


もちろん、あと少しだけスコアが伸びていたら(あるいは鈴木選手のスコアが伸びなければ)という悔しさは絶対にあったと思うけれど、勝手な気持ちながら、中野選手は全力を出し切れたことで満足感や達成感はあるんじゃないかな?そう思いたい。


書いている今、四大陸選手権も欠場してしまったので(逆に全日本は無理してたんじゃないかな…真相はわからないけれど)あとは世界選手権。
全日本の分まで、運命が彼女の見方をしてくれないかなと思う。
もちろん、全力を出し切る、という意味で。




…全日本は、中野選手のことを除けば、概ね順当だったなあと思う。あえて言えば、既に五輪確定の安藤が精彩を欠いているのが気になった。
中野が涙を飲んだのに、五輪で全力出さなかったら許さねえよ!


あとかなこちゃんがかわいかったー。そしてダンスセンスの凄さ。
来シーズンの台風の目は間違いなく彼女かと。世界レベルで。


男子は上位三人が不気味なほど順当だったなあ、というのが主な印象。次世代は誰か来るのかまだ混沌としている感じ。羽生君が来そうで、でもまだかなー?