Friends on Ice 2009


荒川静香プロデュースのアイスショー。今回で4回目。早いものでオリンピックイヤーだもんなあ。
22日12:30の回を見てきました。

発売当時は、中野友加里目当てだったのだけど、結局出演しなかったのはとても残念でしたが、豪華メンバーで見ごたえありました。あ、はてなでフィギュアネタを書くのが初めてですが、中野友加里選手のファンなのです。


一番のトピックはやっぱり、高橋大輔復帰!
私が生でフィギュアスケートを観るのはまだ2回目で、高橋選手を観るのも初めてなので、怪我をする前と比べることは厳密にはできないんだけど、素晴らしい動きだった。
まだ4回転は降りられないらしいけど、三回転ジャンプ、こんなに軽やかに飛んでたっけ?そして繊細な表現に磨きがかかっている。手や腕の細かい動きがしなやかなのに、体の幹がしっかりしている印象を受ける。
バンクーバーまでには十分間に合いそうな仕上がりに見えた。1回の演技に一回なら。
オリンピックの勝負は4回転が鍵になることは間違いないけれど、くれぐれも無理せず、無理に2回いれようとはしないでほしいかも。
ただ、今回の怪我は結果的によい方向に向かっている、という本人の弁は本当だと思う。大変な遠回りだったけど、順調なら鍛えなかったベーシックなところを鍛えられたんじゃないかと。


小塚選手も今回初めて生で観ました。カメラの切り替わりがなく連続で見られる生のステージだと、スケーティングの美しさがすごくよくわかった。ただ、高橋と比べると今期の準備はまだまだのようでした。一段と大人っぽい雰囲気になっていたので、本格シーズンの仕上がりは楽しみ。


選手出入り口の近くだったので、コール前に姿が見えたのだけど、エヴァン・ライサチェックがタキシード!もしや?と思ったらやっぱり、前シーズンのフリー「ラプソディ・イン・ブルー」!これは嬉しい誤算でした。アイスショーの魅力は、試合ではなかなか見られない多彩な表現が本領、というのはわかってはいるけれど、がんがんジャンプ飛んでくれるのって、私のような浅いファンにはやっぱり嬉しいー。
今期のプログラムがまだ出来てないのか?と最初思ったけど、むしろ今期も「ラプソディ・イン・ブルー」で行くのかもしれませんね。世界選手権を制したプログラムだし、オリンピックシーズンは自信のある旧作を持ってくる選手多いし。
ただ、贔屓目かもしれないけど、復帰したばかりのはずの高橋の方がずっとよかった。


休憩前、荒川静香司会で来場者に抽選プレゼントのコーナーがあったんですが、4回目とは思えないグダグダぶりでした…これはちょっとひどい…安ーいギャラの3流司会者、いや芸人とかでいいから、誰か仕切る人呼べばいーのに。せっかくの素晴らしいショーが残念な中だるみでした…


…というイライラも忘れるくらい素晴らしかったのが、ラストの荒川静香の演技。なんとフラメンコでした。クールビューティの印象が強い彼女ですが、素晴らしかった。他にもプロスケーターがたくさん出ていましたが、競技を離れて4年になると思えない体のキレ具合は段違いだった。もちろんアイスショーのキャリアを重ねているから、表現力はトリノの頃よりずっと豊かだと思う。彼女は本当に「プロスケーター」の概念を変えつつある。長期的に考えれば、オリンピックで金メダルを取ったことよりずっと大きな功績なんじゃないか。
もちろん荒川静香がプロスケーターとして凄いだけではダメで、今後追随するプロスケーターが出てきてくれなくてはならない。けど、今の選手層の厚さならきっと大丈夫なんじゃないかなー。


中野選手はまさに、追随の先陣を切るのにもってこいなのにな…本当にフジテレビに入社しちゃうんでしょうか。せめて解説者として関わってくれたらいいなあ。バンクーバーの成績如何で考えなおしてくれないかなあ。


ただ、中野選手が競技に出る期間はもう、そう長くなさそう。日本の選手層は今、代表枠が最大の三枠でも足りないくらい厚いし、少なくともオリンピックにチャレンジするのは今年が最後だろう。世界一のスピンの持ち主なのに、なんともったいないことだろう…


NHK杯は長野、全日本は大阪なのでちょっと無理だなー。チャンスはあと、GPF@代々木くらい(中野選手が出るかはわかりませんが…)。だけど、チケット取れる気がしませんね…まあ、ダメもとで参戦してみるけど。