『茶の味』

 紹介記事等の事前情報からは「コネタは面白そうだけど大筋の物語がよくわからないとかちゃんとないとかで退屈したりするかも」と心配したが杞憂でした。
 時折現れる巨大な分身に困っている幸子や、恋に悩む(中学生みたいな)高校生一(はじめ)の垢抜けなくて懐かしい好演ぶりは言うまでもなく、細かなキャストまで存在感がある。我修院がいつもどおりのアクの強さなのに浮いてないところがすごい。土屋アンナも、本人に近いキャラクターのまま美少女を演じていてなかなか面白かった。「下妻物語」とのギャップも含めて大いに楽しめました。
 浅野忠信関連でちょっと冗長だなあと感じる場面がいくつかあったんだけど、まあそういうノリにしたかったのだろう。
 これだけちまちまとコネタを刻みつつ、あんなまとめ方をしてしまうのはズルイよなあ。
 それにしても幸子役の坂野真弥ちゃん(通称:まやや)が法外に可愛い。下手な小芝居じゃなくて本当に子供のように振舞っている(ように見える)のがすごいし。