のだめカンタービレ最終楽章前編

のだめ、原作コミックも面白いけど、実は実写ドラマ版が大好きなのです。いろいろ神なキャスティングですが、なかでも玉木宏の千秋は絶品、というか個人的には原作よりずっと千秋です。原作ファンの方ゴメンナサイ。


基本的には実写ドラマ版のよいところを踏襲している感じ。「映画作品」として他の映画と比べるのはあんまり適切じゃないと思うけれど、大画面で千秋が指揮するオケを楽しめるのは予想通り素晴らしい。


テオ役なだぎは正直ディランだし、チャドマレーンもチャドマレーンでしたが、そういうのがある種全然平気なのがこの実写版のだめのすごいところ。
もともと、無駄に金のかかった派手CGや完成度の高すぎるプリごろ太など、マンガ特有の世界観を見事に取り入れているので、キワモノキャラが全然平気なのがすごい。


上野樹里玉木宏も、コミカルとシリアスの往復が本当にうまい役者だなと思う。とはいえ今回のだめの出しろはかなり少ないんだけど。玉木宏はすごいねー、今回も指揮とピアノ(弾き振りがあるのです)。本当の指揮や演奏ができるわけではないとしても、ここまで練習していると、実際の演奏をしているときのカタルシスや感動はきっとあるだろうなあ。
玉木宏女性誌で結構上半身脱いでますが、正装して指揮棒振ってるときの方がずっとエロかっこいいと思う。


ピアニストのだめサイドがほとんど描かれていないのはちょっと寂しかったけど、後編でたっぷり見られそうですね。その後編、最後に予告があったわけですが、その中で千秋の独白で「俺とのだめが普通の恋人同士だったら」ってカットがあるんですが、ごく短いシーンなのにそこだけ違う恋愛映画みたいでした。二人とも美男美女な上に邦画主役級の役者だけあってなので、ちょっとスイッチを変えると、おしゃれ恋愛映画になっちゃうのがすごい。


後編も楽しみです。