『空港ハブ化問題』という名のコンビ芸


「ロザンのトーク」の1コンテンツではありますが、普通にためになったので、別エントリにしてみた。
えーと、何か間違ったことが書いてあれば、多分本編ではなく私が間違ってますので、ご容赦ください!


前回の「トーク」で「政党情勢をサザエさんにたとえる」が大変わかりやすかった、ということで、ゲスト:カラテカから質問。


●質問1;「空港ハブ化問題って何?」


カラテカ入江君が「JALカード作ったって合コンで話したら、つぶれるよって言われたんですけど!」
というのがきっかけ…かはわかりませんが、この質問。


空港がハブにされるって仲間はずれにされんの?という誤解はネタ振りなのかもしれないけど、普通「ハブ」ってピンとこないからそういう誤解もありえるのかも。


そんなわけで「ハブ」の説明から。
goo辞書より:

(1)車輪の部分の名。スポーク(輻(や))の中心部である軸受に連接し,軸受とともに中を車軸が貫くところ。車輪のぐらつきをなくすのに役立つ。轂(こしき)。
(2)スター型のネットワークのノードで,いくつかの装置を接続するのに用いられる中継装置。集線装置。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/226029/m0u/%E3%83%8F%E3%83%96/


宇「自転車で『スポークハブ』とか言いますね」
とホワイトボードに自転車の車輪を書いて説明。
私は職業柄(2)しか知らなくて、HUBってなんの略語なんだろうって思ってましたよ。語源が多分(1)なんでしょうねー。じゃなきゃニュースで使うほど一般的概念にならんし。
つまり空港ハブ化とは、各地からの中継地になる空港にするということ。
今度はざっくりした日本地図を描いて説明。
しかし、メッセ弾とかでも思ったけど、ほんとホワイトボード使うの慣れてるよねー、宇治原先生。


「トランジット(用空港)ってこと?」
という質問に対して、単なるトランジットではなく、国内からハブ空港に向かい、国際線はハブ空港から出発、という流れが想定にあると。
日本では、羽田は国内線メイン、成田は国際線メインで使い分けられている。
なぜ使い分けられているか?
羽田は都心に近くて便利、24時間利用できるけど、滑走路が足りない。
成田は滑走路は作れるけど、空港敷設時の住民との取り決めにより、24時間利用ができない。
宇「さらに関空があんねん」
関空は24時間飛べるし滑走路の敷地もあるけど、東京から離れている。
ということでどこも一長一短ある。
そして羽田、成田は同じ関東ではあるものの結構離れているので、実は不便。
そのため、日本のハブ空港が韓国の仁川空港になっている。
そうすると、日本を行き来する人が飛行機を利用するとき落としてくれるお金が、日本ではなく仁川空港に流れてしまう、というのが問題であると。
なので、羽田のハブ空港化が提案されており、それにより国際線客を取られかねない成田側が反対しているという現状がある。


ここまでの宇治原君の説明がそもそも、大変わかりやすくさすがだったけど、「トークショー」コンテンツとして素晴らしかったのはやはりここから。


カラテカから見て、宇治原君の背後にずっといた菅ちゃん。立ち上がったかと思うと、宇治原君が説明した内容概略を自信ありげにそのまましゃべって
「今宇治原さん言ったのと同じじゃないですか!」
(菅ちゃんがどう?どう?って感じで後ろを振り返り)
宇「(なんか満足げに)正解!」
とロザンお約束のくだり。はまあ、おいといて。
菅ちゃんがたとえ話を始める。
#検索で引っかかると面倒なので、伏せます。
羽田=キム○ク、成田=ク○ナギ、関空=吉本芸人、だとしよう。


#ここから語弊があるものいいがいくつかありますが、全く悪気のないたとえ話です。念のため。
キム○クはカッコいいし、ク○ナギは優しいし、吉本芸人は面白い。
しかし、キム○クは優しくないし(?)、ク○ナギは面白くないし(?)、吉本芸人はカッコよくも優しくもない(?)
そこに、仁川空港=ペ・○ンジュンが現れたと。
ペ・○ンジュンはカッコよくて優しくて面白い。
宇「ペ・○ンジュン、面白いこと言うかはちょっとわからんけど」
菅「いやいや面白いで!たまに『カゾクノミナサンガー』とか片言でボケんねん」
宇「あれ、ボケなんか?」


ムチャクチャなようでいて、空港に一長一短があるんだなという話を強く印象づけるたとえ話。
前回の「それってバーターってこと?」もそうだったけど、菅ちゃんはこういう、本質を大雑把に把握して、自分がわかる世界に話を飛躍させるのが得意だなあ。大雑把すぎるのがまた面白い。


ということでホワイトボードには、日本と韓国の略図、空港名と芸能人の名前で大賑わい(笑)
菅「(宇治原君に)続きこれで説明して!」
宇「…いや、無理かも?」
大分ムチャブリだもんね(笑)


といいつつも、なぜそんなにペ・○ンジュン=仁川が人気があるのか?という話になり
宇「…値段が安いねん」
となんとか芸能人話にリンクしていく。
着陸料、韓国が14〜15万なのに対し、国内は50万くらいなんだとか(この辺数字不確かですー)
「安くならんのー?」
と言われていたけど、まあ物価から違うからねえ。
宇「ここも意外と取るねん」
宇治原君、関空じゃなくてたとえている方指してますよー。
やっぱり50万ぐらい取るんだそう。
#どっちも意外と取るんでしょうかねー
つまり、最近の動向としては「キム○クは本当は優しい」「いーや、ク○ナギはもっと優しい!」みたいな争いになっていると(笑)
まあ、ゆるめたとえ話なので細かい不整合は置いときましょう。


大雑把過ぎる菅ちゃんのたとえ話をどうにか説明に持っていく宇治原君。そもそもがムチャブリなので混迷がありつつもそこが面白い。
いきなり芸能人にたとえちゃう発想の飛躍に対し、その飛距離が遠くてもなんとかつながりを見つけてしまう宇治原君、すごいなあ。
二人違ったやり方だけど、どちらも頭の回転が速い。
多分、菅ちゃんとずっと一緒にいることで、場慣れしているのもあるのかな。


最後に「成田と羽田をリニアモーターカーでつないで、20分くらいで行き来できるようにしたら実は解決する?」ってな案があることも紹介してました。知らなかったー。
リニアってそういえばむかーしから作ってるけど今どういう段階なんだろ。


●質問2「某押○被告の執行猶予5年ってどういうこと?重いって言われているけど実刑じゃないんでしょ?」


の方も面白かったんだけど、こちらは話がグダグダになりすぎたので簡単に…


執行猶予は最高が5年なので(細かい条件は説明があったけど割愛)、
宇「これは裁判官が、実刑にするかギリギリまで悩んだよ、という表れやねん」
で、そもそも執行猶予って何?って話があり、
菅「デートのとき相手が遅刻してきて、この先何年か(=執行猶予期間)の間に遅刻したら、別れるよ!ってこと?」
宇「遅刻だと、大分罪の重さが違うけどな…」
ということでいちいち「遅刻」をはさむ展開に。
執行猶予間に犯罪を犯したらどうなるの?とか、細かい質問に宇治原君が答えるんだけど、そのたびにかけ離れたレベルの「遅刻」が入るもんだから、話が蛇行しまくり(笑)


結局のところ、執行猶予というのは「大人しくしていて期間がたてば、罪を償ったことになる」わけですが、改めてそう聞くと、なんだか本当にそれでいいんだっけ?みたいな疑問もあるなあ。
宇治原君も「そういうことやなー」と説明しつつ、何か発見があったような表情をしていたのが印象的でした。法学部出身で日ごろも興味があり、法律用語や概念が当たり前になっているから、素人的質問を振り返ったとき新鮮なのかもね。


土日の午前中あたりに、30分枠でいいからこういう番組やってくんないかな!


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