『百色眼鏡』

　引き続き『LENS』の元となった方を見てみる。椎名林檎の『加爾基　精液　栗ノ花』の世界観を映像化した短編キネマ。

　これ、一度見たと思っていたんだけど、多分ダイジェスト的なものだったのかも。こんなに長くなかった。
　女優の美しさに照れ気味な天城探偵がかわいく、膝枕されているひげ面が耽美的。ただ、順番的にやっぱりこっちが先がいいのかも。『LENS』のお笑い天城キャラとの違和感が、妖しい世界に浸るのを邪魔するのであった。

　ところで椎名林檎の顔はわりと好きだと思っていたんだけど、小雪と比べると（比較せずにいられないシーンがあるのだ）なんか、うーん。と変な意味で考えさせられる。アンバランスが味の顔とシンメトリーな美女を比べても仕方ないんだけどさ。

　曖昧模糊としたお話ではありますが、椎名林檎が伏線はりまくりの本格ミステリ書くわけないので（書いたら是非読みたいけど）これはこれということで。