選挙について今頃安易に語る

 まあ、慎重じゃないのは今に始まったことじゃない。


 自民圧勝という選挙前評判がさらに極端になりましたね。投票者の声(インタビューとかメディアに寄せられた投書・メールとか)で、「郵政民営化に賛成だから自民に」のうちどのくらいが、自民が過半数を超えると年金や改憲や経済政策がどうなるかまで考えているのだろうか。野党が弱くてたいした議論もなく重い増税(というのは一番わかりやすい例なだけですが)が可決されたときに、自分の票がそれを促進したのだと気づくのだろうか。や、もちろん野党が少しぐらい強かったからといって激変するかといわれたらそれはわからないし、自民が独裁すべきだと考えて投票したならいいんだけど。


 そもそも、自分が支持する候補者や政党に入れるより、勢力バランスがどうなることが一番よいかを考えて投票するべきだと個人的には思っている(そもそも、もろ手をあげて支持できる候補者も政党もいないしね)。なので、たまにいる「考えた末投票に行かない」という人の意図が、あんまりよくわからない。現在の情勢(=選挙前評判)どおりでよいか、別にどれだけ税金取られようと年金が出なかろうと徴兵されようと一切かまわないか、ぐらいしか浮かばないのだった。