「デイリーポータルZ」の素顔

── 林さんを含め、ライターのみなさんは、どういう風に企画を考えられますか?ネタに詰まることはありませんか?

に対して、

大塚 普段から気になったことをメモしていますが、ネタには詰まった時は「横ばい」で発想することを心がけています。次々と難易度を上げていく、TV的な「タテ」の発想だと、絶対どこかで詰まってしまうので。

「横ばい」が興味深い。そういえばテレビのバラエティー番組に比べると、DPZは売れた企画を安直にエスカレートしていない。テンションは一定に保っているけれど、扱うネタが庶民的だからツボにくることはちょくちょくあり、目が離せない。おとなだなあ。そして、たべものネタが多いのもこの辺にあるのだろうか。そんな大塚さんが私は好きです。

同じく、

林 身近なことを、ただ笑うためだけじゃなくて、ドキュメンタリーみたいな形できちんと調べて記事にしようと思っています。DPZは「ディスカバリーチャンネル」(アメリカで放映されている自然科学系ドキュメンタリー専門チャンネル)だと思ってるんです。面白いんだけど、興味深くて、ちょっと勉強になって、役に立つ。だから軸はまじめなところに置いています。書く時はどうせ怖くなって、すぐにダジャレなんか入れて面白げにしちゃうから。

という林さんのさじ加減もやはりおとなだ。